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「正解なんてどうでもいいのだ!」私の口癖でした。確かに乱暴な言い方かもしれませんが、生徒はその真意をはかりかねて一瞬驚くようです。
これは、答えが正しいかどうかということだけに固執するな、ということなのです。つまり、勉強は、結果よりも過程を重視しなさいと言うことを言いたかったわけです。どんな教科の問題でもいいのですが、それに対して自分はどのように考えるのか、どのように考えるべきなのかということに、もう少し時間をかけようということです。思ったような結果が出せないときは、アプローチの仕方を疑ってみることも必要でしょう。単に答えが合っているかどうかということに一喜一憂していては勉強の目的の本質を見失いかねません。問題に対する考え方、アプローチの仕方が適切なら、当然正しい答えが導き出されるはずなのです。そのことに気を使わずに、ただ単に答えが合っているかどうかだけで満足してはいけません。
さて、充分考えて自分なりの答えを導き出した生徒は、次に、限られた時間内に正解を出さなければならない“試験”に備え、正しい結果を出すための望ましい考え方、最も合理的な方法を模索することが大切です。それを仮に「正解」としましょう。それがわかったら、次は確実性です。類似の問題をもう一度やってみて、間違いなく、確実に正解が出せるようにするのです。さあ、もう大丈夫ですね。充分に考える勉強をした生徒は記憶もしっかり保持されているはずですから…。でも、人間は忘れることも得意なのです。そのためには時々思い出しをして、記憶を鮮明な状態にしておくことが必要です。それが復習ですね。
当塾では「はじめに間違いなさい。」とも言っています。何となく出来たではなく、確実にものにするには、間違える経験はとても貴重なものです。トライ・アンド・エラー。試行錯誤を繰り返しながら正解にたどり着く。その過程こそが勉強だと言えましょう。
子供たちの歩もうとしているこれからの人生に、正しい答えというものが待ち受けているのでしょうか。人生にたった一つの正解というものがあるのでしょうか。わからないとき、迷ったときには、どうすればよいのか。そのアプローチの仕方を考えることが大切です。「人生に正解なんて用意されていないのだ。」「答えを待っていてはいけない。」「自ら進んで答えを見いだそうとすることが大切なのだ。」
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